ぐっすり寝て体力が少し戻ってきたみたい…
荷物をまとめ、名残惜しいけれどチェックアウトの時間です。
「出不精な人あるある」なのですが、
あ~、ここにずっといたい!
13日まで台湾にいるならそれまでずっとここにいてもいい!!
心は叫んでいますが、まあそういうわけにもいきませんし…
「さっき買ってきたテイクアウトをあたためるから、
胃腸に優しい感じの、疲れているときも食べやすい味と食感です。

なんと形容したらいいのか…具沢山の朝粥?
食べながら
「レンタカーやガソリンの代金、バス代、お茶、
台湾の人は「客人に財布を出させない」というところがあって、

あはは、インクルードよ!

半纏は日本に行ったとき買ったそうです
疲労困憊の夫は口数少な目でしたが
「阿里山には一緒に行かなかったけど、
プラットホームに降り立った途端、台南と全然雰囲気が違うことに驚きます。
台南駅の歴史を感じる、ちょっとすっとこどっこいな中年感とはずいぶん違うなあ。
ちなみに台北駅はきれいだし大きいし、設備も新しいけれど、若者感というよりは働き盛りの大人感があります。ものすごい人数が使うから、年齢も国籍もまちまちのいろいろな人の都合を考えないといけない、目配りの良さと器の大きさを感じるからかな…。
とにかく、まずは宿に向かいましょう。
大通りにはスタバとかマックとかサブウェイとか、チェーン店が多いです。
出来たばかりというきれいなホテルも…
町の新陳代謝の活発さが歩いているだけで伝わってきます。
夫が駅から10分弱の民泊をとってくれたそうですが、
「担当の人が鍵を渡してくれるシステムらしい。建物の前で待っていてくれるはずだよ」
10分ほど歩いたら、ビルの前におじさんがいました。Jさんというそうです。英語もOK。
早速ビルの中に案内…と思ったら、ビルの横にホームレス風のおじいさんがいて
と話しかけてきました。
「名古屋のどこですか?」
ここを通るときいつもいるのかな?
女性としてはちょっと不安もよぎります。
エレベーターで宿泊の階まで上がり、降りたら暗めの廊下を進み、部屋へ…。
天井がかなり低い、そして床も汚い。足元にほこり? いや土かも?
テレビにも一目見てわかるほこりが積もっています。これは拭かないといけないな…。
インテリアもなんというか…庶民的? というよりはこれをOKにした人の心の疲れを感じます。100均で揃えるにしても、うーん、もう少しやりようがあるような…。
しかしまあとりあえずJさんがトイレやシャワー、テレビの使い方について、説明してくれるのを聞かないと。
説明が中国語なので少しぼんやりしていたら、
突然夫が「うーん、よく分からないな。聞き取れないなあ」と日本語で言い出しました。
ここは鍵を中に置いて退出しなくてはいけないのね、でもそうするとエレベーターに乗れなくなる。
だからエレベーターを鍵で空けて、それから??
え、このあとは私もよく分からないな(゜.゜)?
ではあとは中国語でお願いします。
結局、要するに
「退出時はまずエレベーターを呼び、鍵を刺して使えるようにし、エレベーターのドアに荷物を置いて閉まらないようにしてから急いで部屋に戻って鍵を室内に置き、部屋のドアを閉め(自動ロックされます)、エレベーターに戻ればフロントまで楽に行けるよ」
あとは守衛のおじさんは夕方までしかいないそうで、夜はフロントも鍵がかかっているから鍵を持ち歩くこと…。
いやいや、改めて見回しても全然良くないですよ。
狭いし、汚いし、ちょっと怖いレベルです。
宿泊料を聞いたら、確かに爆安なのです。高雄でこれは、状況によっては本当に有難い価格です。
お値段に見合ったものを提供しているのだから、Jさんや部屋が悪いわけではない。
ここには泊まれない。許容範囲を超えている。
目の前のベッドでくつろいでいる人が
「バックパッカーの時にもっと狭いところも泊ったな~男ばっかりだし、まあ安けりゃいいんだよね。なつかし~」
みたいなことを言っていますが、私はバックパッカーではないし、女性ですし。
それに我が家はお金持ちではないですが、たまの休暇に普通のホテルに泊まることはできなくはありません。
なんでこういうところをケチって、旅の疲れを増大させるのか…。
というわけで、
正直に書きますが、
本当はホテルを取り直したいけれど、この時点で探すのは難しいでしょう。
「とにかく、今から、この床や、トイレや、触るところを全部アルコール消毒する!
コロナでどこでも沢山売っているから!!
あと私が好きな飲み物を買ってきて!! 自分の好きなものじゃないよ、妻が好きなもの!!」
ドラッグストアでアルコール綿を買って、このあと二人で部屋中を拭き掃除しました。
「お金を払って掃除するなんてね…」
「掃除ってはじめるとつい頑張っちゃうよね…来た時よりも美しく…」
とつぶやきつつ、床も棚も水回りもきれいにしました。
布団カバーや枕カバーも替えることはできませんが、これは持っていたタオルを巻くことにしました。
というわけで、
部屋でファストフードと果物を食べ、それぞれ持参した本を読み、読み終わるとお互いの本の素晴らしさについて語り合い、
気が付いたら熟睡…。
諸々しそこねたのは確かですが、私達はスパイではないので狙われることもなく、長かった1日が終わりました。
続く
多くの人が「差し上げること」
どちらが正しいとか間違っているということではなく、