以前から見たかった
ティム・バートンの「ビッグアイズ」。
大成功した画家…実は実際に絵を描いていたのは妻だった! 実話に基づく映画です。
公開当時もすごく話題になっていましたね。

先日見た「ある女流作家の罪と罰」の主人公は結果的に詐欺を働いたけれど実際本を書ける筆力があるし、
オーソン・ウェルズの「フェイク」も贋作とはいえすごい画力はある人の話。
しかしこの夫が凄いのは、ほとんど描けない、ほぼ描けない。とにかくセールストークが上手い「口だけ」の人だったこと。実際自分が描いていないのに、インスピレーションの源や制作方法についてとうとうと語るから、みんな信じてしまったんですね。
50年代、60年代はアメリカも女性の地位が低く、女性が描いたというだけで作品を軽んじられる傾向もありました。

結局耐えきれなくなった妻が告発して裁判で夫に勝ちますが、彼女は口下手で大人しい自分に絵を売り込む能力はなく、世間に認められたのは夫がいたから…とも語っていたそう。
すごく考えさせれる映画でした。
あ、森達也の「FAKE」もありましたね。

ビッグアイズ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%BA