ジャック・リヴェットのドキュメンタリー
「夜警」を見ました。
リヴェットと評論家セルジュ・ダネーが映画について語り合う様子を映し続けるだけの約2時間。リヴェット作品を知らない方にはおすすめし辛いというか、むしろ見ない方がいいと思うのですが(まずは何本か見てからの方がいいです)、内容的にはとても面白かったです。
リヴェットはこのドキュメンタリーのあと名作「美しき諍い女」を撮るのですが、その構想にも触れています。
ヌーヴェルバーグは「無駄に難解」と避ける方も多いし、その気持ちも分かるのですが、リヴェットの発言からは「被写体に誠実につくっていたらこうなってしまった」というシンプルな理由が浮かび上がってきて、「だからアウト・ワンは12時間半になってしまったのだな…」と納得できました(これも見ました)。
彼の「目の前にいる人間が理解できると思うのは傲慢だ」という主張は、個人的にもすごく共感できました。
毎度ながらこんなマニアックな作品を見つけてくる夫(大学時代は映研)にも感謝感謝です。
(ちなみに私もゴダールやリヴェット見始めたときは???でしたが、好奇心が強いので全然分からないながらも見続けているうちになんとなく感触がつかめてきました。単に「慣れ」もあるはずです)。

夜警
https://www.institutfrancais.jp/kansai/agenda/veilleur30avril/